優勝した西澤さん（写真上）スニーカーを花器として使い、高い評価を受けた作品（下）
中区末吉町の花屋「ＢＡＬＡＮＣＥ ＦＬＯＷＥＲ ＳＨＯＰ」のオーナー、西澤力さん（38）が花の大会「フローリスト・レビュー２０１２」で優勝した。
同大会は花の専門誌「月刊フローリスト」が主催するもので今年で２回目。今回は全国から１１８人のフローリストやフラワーデザイナーが参加。約半年間の予選を経て、６月10日に都内で最終選考が行われた。
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「花はそれ単体で美しい。その美しさを損ねず、引き立たせてあげることを常に心掛けています」と西澤さん。シンビジウムやヒヤシンスのつぼみを使い、スニーカーを花器に見立てて植物としての花の「緑」の美しさを際立たせた作品など、斬新なアイデアで審査員から高い評価を受けた。去年の大会でも最終選考まで残り、惜しくも優勝を逃していた西澤さんは「選ばれた瞬間は嬉しさと『よかった』という安堵の気持ちでした」と笑みを見せる。優勝の副賞として来年１月から１年間、同誌の表紙を飾る。
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「この雑誌に掲載されることが当時の憧れだったんです」。19歳で駅前の花屋のアルバイトから始めて約20年。当時はインターネットもなく、勉強のために同誌が大きな情報源だった。
評判の花屋があれば休みの日に訪れ、ホテルの結婚式やパーティーの装飾で腕を磨き、２００５年に念願の独立を果たした。「まだまだこれから。日頃のお客様とのコミュニケーションを大切にしながら、花の美しさを楽しく表現したい」。
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好きな花は「ポピー」。将来の夢は「ＴＶＣＭなどに作品を提供する一作家のような活動もできたら」。
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