天気の良い日曜日。多くの人が行き交う大通り公園で黙々と花壇の手入れや清掃をする人たちがいる。
地下鉄伊勢佐木長者町駅付近の「水の広場」で活動するのが笠原光子さんと金澤則夫さんらのグループ「花ボランティアK」。2人はともに印刷業を営んでおり、笠原さんは西区東ヶ丘で、金澤さんは南区でそれぞれ仕事をしている。
笠原さんは日課の散歩で大通り公園を毎日通っていたが「ホテルの前だというのに、ごみや雑草が多く、何とかしたい」と思った。2009年から水の広場の清掃を開始。ごみを拾い、雑草だらけの花壇を少しずつ整備。仕事が休みの日は朝から暗くなるまで作業を続けたこともある。
日中、広場には腰を降ろして将棋を楽しむ人も多いが、笠原さんらの活動を見て、清掃や水まきを手伝ってくれる人も出てきた。さらに、近隣住民も協力し、活動の輪が広がった。
花壇の土が耕され、春はチューリップ、夏はひまわりが咲き誇る。公園愛護会に登録されており、清掃道具などは市から提供されるが、活動費用のほとんどは持ち出しなのが現状だ。
金澤さんは「活動するようになってから、捨てられているごみが減った」という。それでも拾う先からたばこの吸い殻や空き缶が転がる。「誰かがやらなければいけないことをやっているだけ」と笠原さん。最近は広場で弁当を食べる親子を目にすることが多くなり、それが嬉しいという。「ここはみんなの場所。使う人も通る人も気持ち良くなってほしい」と、太陽の下できょうも活動を続ける。
活動に関する問い合わせは笠原さん【電話】090・2448・9667。
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