老朽化のため2年前から通行止めになっていた中区新山下運河に架かる「霞橋」(かすみばし)の架け替えが完了し、3月21日に地元の自治会主催の開通式典が行われた。式には牧野孝一中区長(当時)をはじめ近所の住民や子どもたちが招かれ、渡り初めなどが行われた。
新しい橋には、1896年に日本鉄道土浦線(現常磐線)の隅田川橋りょうとして建設されたイギリス製のトラス橋が再利用されている。トラスとは3本の部材を三角形に連結した構造のことで、当時は最先端のデザインとされていた。
またこのトラスは1929年から鶴見区の旧江ヶ崎跨線橋に再使用され、「かながわの橋100選」にも選定されている。2005年に周辺の再開発などが進み撤去が決定したが、貴重な近代土木遺産を後世に、と土木学会員らが中心となり働きかけ再利用が決まった。新山下一丁目自治会の程島正雄会長は「新山下の新しいシンボルとして根付き、愛される橋になってほしい」と話していた。
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