プロボクシング日本スーパーバンタム級の王者・大竹秀典さん(32)が8月9日に開催されたタイトルマッチで、挑戦者に3対0の判定勝ちを収めた。これで昨年8月に王座になってから3度目の防衛に成功。IBF世界同級の上位にもランクされる。「チャンスがあれば、敵地やどんな不利な状況でも世界を目指したい」
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福島県出身。川崎市中原区在住。中区内のレストラン「驛(うまや)の食卓」の厨房で週5日アルバイトをしながら、下北沢にある金子ボクシングジムに通う。「ボクシングだけで飯を食っていける人はほんの一部だけ。大変だけど、やめようと思ったことは一度もない」。試合前は、通常62kgほどある体重を3週間で7kgも落とす。仕事と練習の両立が難しいといわれる世界だが、「安心してボクシングに打ち込める環境をもらえている」と職場や仲間に感謝する。
元々格闘技好きで「中途半端な自分を変えたい」とボクシングを始めたのは21歳。デビューは24歳と遅咲きだが、戦績は25戦21勝1敗3分。接近戦のコンパクトなショートブローを得意とし、後半から相手をじわりと攻めていく。同級は日本人が一番多い階級で、今後も強敵たちを相手にしなければならないが、「(王座を)狙われる立場は快感」と不敵な笑みを浮かべた。
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