「歯と口の健康週間」にあわせて12日、口腔ケアについて学ぶ講演会が中区の麦田清風荘で行われた。
同講演会は口腔ケアが認知症を予防するとして、中区歯科医師会と中福祉保健センターの共催で実施。約40人が参加した。講師の蕭(しょう)敬意さんは「高齢者の8割は口腔乾燥が深刻」と話し、事例や唾液腺マッサージの実践を交えながら、歯周病や口腔ケアの重要性について講演=写真上。参加者たちは歯ブラシの正しい選び方など、メモを取りながら真剣に聞いていた。「一人ひとりに合った歯の磨き方があるため、かかりつけの歯科医に聞いて欲しい」と蕭さん。最後に参加者全員で、手指を使った介護予防の体操を行った。
参加した小柴テツ子さん(79)=本牧原=は、「歯が悪くなる位にしか思っていなかったが、色んな病気の原因になると初めて知った」と驚いた様子で話していた。
中区歯科医師会の有馬敬二会長は、被災地で充分に歯磨きができずに誤嚥(ごえん)性肺炎で亡くなった高齢者が多かったことにふれ、「全身の入口である口の中が不衛生だと、心臓病や糖尿病など病気のリスクが高くなったり、術後の回復が悪いというデータも。高齢者にこそ口腔ケアに関する正しい知識を広めていく必要がある」と語った。
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