中区役所職員の有志グループによる『出前授業』が3月10日、仲尾台中学校で卒業目前の3年生154人を対象に行われた。
この取り組みは、区役所の業務改善を目的とする改革推進委員会の「中LOVEプロジェクトメンバー」によるもので、出前授業は初めての試み。当日は保険年金課を中心に8人の職員が参加した。
授業では、義務教育を終える3年生に対し、出生届や婚姻届、また健康保険の仕組みから、アルバイトなどによる一定の収入にかかる市県民税や所得税など、社会人として知っておくべき諸制度を解説。中区のマスコットキャラクター・スウィンギーを登場させた紙芝居仕立ての「人生劇場」のスライドを用意し、生徒たちが関心を持ちやすいような工夫も凝らしていた。
この職員の有志グループは、以前から出前授業を市立中学校に提案しており、今回、仲尾台中が手を挙げたことで実現した。
区職員は「学校では教わらないことですが、大人として知っておいた方がよい情報を伝えられたら」と、今回の企画意図を語る。また「生活と区役所との関わりを知ってもらうきっかけになれば」と話していた。
授業終了後に生徒を代表してあいさつした小泉あゆみさん(15)は「税金のことなど、公民の授業で学ぶのは大枠のことなので、知らないことばかりでした。将来に役立てていきたい」と感想を語っていた。
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