介護者がともに苦労を分かち合い、励まし合う場所を―。西区に在宅介護者が集まり、互いに支援しあう団体「あけぼの会」がある。
同会は設立28年目。介護者同士が悩みを話し合う場として「介護者のつどい」を年8回ほど、区内の地域ケアプラザと共催している。同所の職員や区の保健師なども参加し、公的制度について分からないこともその場で相談できる仕組みだ。また、毎月第3日曜日には会員同士で食事会を開き親睦を深める機会も設ける。
その中心にいるのは、同会会長の竹下淳子さん(71)。脳梗塞で右半身がマヒし、車いす生活を送る98歳の父を支える「現役」の介護者だ。竹下さんが同会に入ったのは45歳の時。運動機能が低下する骨髄小脳変性症という難病に母が侵され、介護が必要になったのがきっかけだ。会に参加するようになって、介護のストレスや苦労を話し合う中で「バランスがとれた」という。
今年の4月からは認知症の人やその家族の情報交換の場「認知症カフェ」を毎月第3土曜日に開催するなど、活動を広げている。
孤立防止、目的の1つ
現在、会員は約60人。3分の2は介護をしてきた相手を亡くしているが、恩返しがしたいという思いで、活動を継続する人は多い。いまは現役介護者の良きアドバイザー役になっている。
竹下さんは「介護者を孤立させないことが会の大きな目的のひとつ。地域で助け合いながら生活できる環境になれば」と話す。
次回のつどいは11月8日(日)、午後1時から3時まで、宮崎地域ケアプラザで開催予定。(問)あけぼの会【電話】045・311・0779
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