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四郎君の”想い”に長い列 平沼の桁下広場で支援の輪

社会

公開:2017年1月5日

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元気よくレモネードを販売する栄島四郎君=写真中央
元気よくレモネードを販売する栄島四郎君=写真中央

 「あったかいレモネードいかがですか」―西区平沼の西口桁下広場で12月23日、子どもたちの大きな呼び声がこだました。

 輪の中心にいたのは栄島四郎君(9)。四郎君は3歳で小児がんの一種である脳腫瘍と診断され、15時間におよぶ手術や抗がん剤治療などを経て、現在は元気に市立平沼小学校に通う。

 「子どもレモネードスタンド」のきっかけは、四郎君が母親の佳子さんに買ってもらった絵本「ちっちゃなアレックスと夢のレモネード屋さん」。小児がんと闘う米国の少女がレモネードを売って病気の子どもたちのために募金を集める物語だ。本を読んだ四郎君は「自分もお店を開いて協力したい」と決意。佳子さんが地元自治会の岡野健和会に相談をもちかけ実現した。

 当日は、四郎君の小学校や病院で知り合った友達、ボランティアが多数参加。1杯50円のレモネードに千円札を募金箱に入れ、「頑張ってね」と声をかける人が数多く見られた。最初は200杯限定としていたが予想以上の来客に数を増やし、320杯を販売、21万4967円の募金が集まった。募金は小児がんの治療研究に寄付される。四郎君は「たくさんの人に買ってもらえてうれしかった。みんなが元気になるように、もっとこの病気について多くの人に知ってもらいたい」と話していた。

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