世界中の人々を見える形でつなぐ「糸つなぎプロジェクト」の参加者が、このほど、54カ国目で1万人に達した。
このプロジェクトは、古民家を改修して開設した地域交流拠点「カサコ」=西区東ヶ丘=を運営するNPO法人「コネクション・オブ・ザ・チルドレン(CoC)」の国際交流事業の1つ。4月23日には同拠点に関係者約50人が集い、1万人達成を祝した。
この糸つなぎは、CoC代表理事の加藤功甫さん(29)が、2011年3月から1年間、学友の田澤儀高さんと挑戦したユーラシア大陸自転車横断の旅で訪れた先々で、現地の人に1本20cmの糸を結んでもらうことからスタートした。人と人とのつながりを糸によって視覚化するというアイデアだ。その旅では、ヨーロッパから中東、アジアなど31カ国を巡った。
その後も、自転車で世界を旅する仲間「糸つなぎ隊員」がこのプロジェクトを継続し、今年4月に南米のグアテマラで隊員の一人、玉腰純さんが1万人目となる糸を現地の人に託した。1万人分の糸の塊は、現在、「カサコ」の1階天井部分に整えた状態で保管されている。
一歩踏み出すことも旅
これまで60カ国を巡ってきた加藤さんは「旅とは一歩外に踏み出すこと。人と会うことも『旅』。旅を通して子どもたちに世界を広げてほしい」と話していた。
CoCは、糸つなぎのほかにも留学生や海外からの旅人による「世界の朝ごはん」などのプログラムや、また小学生や中高生向けに学校や行政と連携し「旅」をテーマにした教育プログラムも提供している。
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