横浜市開港記念会館が7月1日に開館100周年を迎えた。それを記念して開かれた記念フォーラムでは、識者5人が開港記念会館をはじめとする歴史的建造物のあり方や、歴史を未来に伝えていくために必要なことなどについて、意見を交わした。
登壇者は西川武臣氏(横浜開港資料館・横浜都市発展記念館副館長)・渡辺真理氏(アナウンサー)・嶋田昌子氏(横浜シティガイド協会理事)・鈴木伸治氏(横浜市大教授)・柏木智雄氏(横浜美術館副館長)。
横浜市の文化財保護条例の施行は1988年。今では山手や関内などに残る近代の歴史的建造物は、横浜の観光資源になっていることもあり、その保存と活用に焦点があたった。
保存と活用には相反する部分があるものの、文化財の価値を未来につなぐためには、いずれも必要という認識で一致。一方、保存には資金がかかることもあり、都市計画や都市デザインを専門とする鈴木教授は、市民らの寄付による保存が望ましいと指摘した。
市民の寄付で建てられた同会館の歴史を踏まえ、嶋田氏は「先達のまちづくりの精神を伝えていかなければならない」として、「五感に訴えるのが一番記憶に残る。一人ひとりが言葉で歴史や文化を未来へ伝えていくことが大切」と話していた。
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