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本牧 気まぐれ歴史散歩 【9】 『三溪園 重要文化財の建物が10件 これはとてもすごいことなのです!』

掲載号:2018年3月15日号

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三溪園も八聖殿も神社も公園も・・・本牧は桜の名所が満載(写真提供:三溪園)
三溪園も八聖殿も神社も公園も・・・本牧は桜の名所が満載(写真提供:三溪園)

 どの季節も美しい建物と風景で魅了する国指定名勝・三溪園。誰もがご存知の名所です。その三溪園には、重要文化財の建物が10件あると聞くと、何となくすごいなと感じると思いますが、実はこれは『とてもすごいこと』なのです!

 横浜市内にある重要文化財の建物は開港記念会館ほか計14件ですので、ほとんどは三溪園内の建物です。数え切れないくらいの寺社や古民家がある鎌倉市全体でも、建物に限れば国宝1件・重要文化財13件、計14件のみです。原富太郎という個人の庭園だった場所にこれだけ集中して存在していること自体、全国でも稀なことです。

 立派な建物というだけでなく、由緒まで含めたすべてを原富太郎は考察し、後世まで残すべき建物か判断して、巨額な私財を投じ購入しました。富太郎のもとには多数の物件が持ち込まれたようですが、その中から確かな建物だけを選定し、他の場所から本牧の三番目の谷(三之谷→三溪の号の由来)の風景に溶け込むよう移築し、自宅の庭であるにも拘わらず、誰もが見られるよう開放しました。すべて驚くことばかりです。

 今年は原富太郎生誕150周年です。文化財の保存と活用は課題が多いですが、私達も行政も一丸となって富太郎の思いを継ぎ、これからも三溪園を保存し、愛でていければと感じます。次回は、世界一有名な絵画、葛飾北斎『神奈川沖浪裏』のお話です。

(文・横浜市八聖殿館長 相澤竜次)
 

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