中区小港町3丁目で薬局を営む石田栄一さん(90)が撮りためてきた写真60点が、本牧地区センターで2月28日まで展示されている。
この写真展は2015年に続き2回目。前回は中区全体を対象に80点余を展示し、今回は、そこで紹介しきれなかった写真の中から大さん橋や母校である県立横浜第三中学校(現・横浜緑ケ丘高校)、1950年代からマイカル開店(89年)ごろまでの本牧の日常をおさめたものが並ぶ。
山手警察署近くにあった旧北方消防署の櫓から撮影した360度のパノラマ写真も展示されおり、本牧の街の変化を一目で確かめることもできる。
紙焼き写真をデータ化しA4サイズ程度に引き伸ばし、簡単な説明もついている。会場には感想や石田さんへのメッセージを記すことができる「ノート」も。またパノラマ写真には「あなたの知っている建物はありますか」というメッセージとともに、上下の余白に書き込みができる参加型の取り組みも用意された。
趣味のカメラ貴重な史料に
石田さんは、父・兵一さんの影響もあり、戦前からカメラを趣味にしてきた。
新聞社などが主催するフォトコンテストで入賞するなどプロ顔負けの腕前。石田さんによる写真が中区の歴史を振り返る企画展などで度々紹介されていたことから、近くに住む村田進さんが個展開催を持ちかけ、4年前に実現した。
2回目となる今回は、村田さんらによる実行委員会と横浜市八聖殿郷土資料館が共催する。
石田さんの写真約500点は、八聖殿郷土資料館に寄託されており、同館ではすべてデータ化し保存している。
同館の相澤竜次館長は「当時の何気ない日常がおさめられている石田さんの写真は貴重です」と話していた。
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