(公財)横浜市スポーツ協会会長をはじめ、多くのスポーツ振興団体の舵取り役を担いこのほど、横浜文化賞を受賞した。「こんなに早くいただけるとは思っていなかった。45年前に祖父が同じ賞をいただいているので、感慨深いです」と思いを語る。
同協会では「いつまでもスポーツが楽しめる明るく豊かな社会の実現」を理念に18区での市民スポーツの普及・発展のため、市民大会・イベントの運営活動を展開。プロスポーツ選手との交流事業などを通じて障害者スポーツなどのインクルーシブスポーツの普及にも力をいれている。また、横浜マラソンなど大規模なスポーツ大会の組織委員会の要職を務めるなど精力的に横浜市のスポーツ振興に貢献してきた。
先代の思い引き継ぎ
東海大相模高校では野球部に所属し、春夏合わせて4回甲子園に出場。主将も務め、現巨人軍監督の原辰徳氏らと汗を流した。しかし大学進学した後にケガで選手生命を失うことに。大学卒業後、祖父・山口久像氏が立ち上げた社会人野球チーム「横浜金港クラブ」の運営に携わった。「野球を通じて地域貢献を行ってきた先代の活動を引き継いでいく使命を感じた」とそれ以降、中区体育協会の会長を皮切りに市内・市外の体育団体の役職に就くようになった。
全日本軟式野球連盟副会長をはじめ、神奈川県野球連盟会長、県野球協議会の理事長など、野球の普及・振興を担う団体の役職を兼任。全国でもっとも古く歴史があり審判員専門の団体である横浜野球協会の会長も務め、いまも審判員の育成に尽力するほか学童から社会人までの硬式・軟式の組織を、県野球協議会のもとにまとめ「野球王国神奈川」の知名度を高めた。
また、同協議会では、「ベースボールハンドブック」を発行。野球肘をはじめとしたケガを防ぐために体のケア方法や指導者や保護者が気を付けるべきポイントなどを整理し、県内の野球少年に届ける事業を展開した。「少子化の影響もあり、次世代の野球の人口が減ってきている。子どもたちが楽しんで野球ができる活動を今後も続け、普及に努めていきたい」と意気込みを話す。
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