中区新山下の障害者支援施設「みはらしポンテ」に拠点をおく中区障害者自立支援協議会の児童部会がこのほど、障害を持つ子どもの保護者向けに「とりあえずの接し方ノート」を作成した。
このノートは災害や事故などの緊急時に、子どもを普段交流がない人や施設に預けなければならない場合を想定して作られたもの。同児童部会に所属する教員や区職員、地域の学校の保護者ら10人ほどが中心となって、昨年の3月から約1年かけて完成させた。
内容は30ページにわたり、子どもの名前や持っている障害、コミュニケーションをとる際のコツなどの記入欄がある。現段階では、みはらしポンテのHP(ホームページ)から書式をダウンロード・印刷し、ファイルなどへとじて使用する方式だという。
南区の中村特別支援学校PTA会長で、この取り組みのリーダーを務める青木弥生さんは「子どもが病院や施設を利用する際は、プロフィールや健康情報など、毎回同じような項目に記入する必要がある。このノートがあれば、時間が無いときでも渡すだけで的確な情報を知ってもらえるので、親の負担軽減にもつながる」と話す。
また、このノートは就学前から学齢期までを対象としているため、就職後や親亡き後に備えた内容には踏み込んでいない。青木さんは「そこまで先のことは、記入する気にならない親もいると思う。これは気軽な気持ちで使っていただければ」と語った。
現在は関係者を中心に口コミなどで冊子のPRを行っており、住んでいる地域に関係なく活用を広めていく予定だという。
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