季節の草花を自ら調達して生けている小野田さん（右）。自宅の庭で育てた草花を飾ることも多く「その素朴さがかえって和むみたい」
横浜信用金庫本牧支店では、通り沿いのスペースに飾られた生け花が季節感を演出し、街行く人の目を楽しませている。
実はこの生け花、華道家元池坊教授として自宅で生け花教室を開く小野田則子さん（本牧町１）が10年前からボランティアで飾り続けているもの。この夏同信金の90周年を記念して行われたディスプレイコンテストでは、地元で石材店を営む豊島世志男さんの協力を得て灯篭や川の流れに見立てた石を配置して「和」を表現。見事入賞した。尾澤謙治支店長は「店舗作りに地域の方が関わっている例は他にないのでは。展示はお客様からも好評です」
小野田さんは毎日欠かさず花の状態をチェックし、枯れた花を差し替え、出張の際には鉢植えで対応するなど大変なことも多いが、「楽しみにしていますという声が励み。地域の方々にも気軽に生け花を楽しんでもらえれば」と笑顔をみせた。
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