銭湯の脱衣所が親子の居場所に＝4日、西区の萬歳湯
親子の居場所づくりとして４年前から西区が実施する「地域子育てサロン」。先月、新たに西区中央の銭湯、萬歳（ばんざい）湯を会場に「子育て万歳サロン」が開設された。
このサロンは、親子で参加し、会話を通して子育ての悩みなどを共有、また仲間づくりにつなげようというもの。９月現在で区内９サロンがある。６月には藤棚地域ケアプラザにも開設された。場所借りのため、月１回程度の開催。
当日は、午前10時のオープンとともに５組の親子が訪れ、11時ごろには10組を超えた。先月に引き続き参加した８カ月の子どもを持つ32歳の母親は「このような場所があるととても心強い。人の温かみを感じる」と話していた。
同地区にはサロンがなく、区役所は以前から会場を探していたという。そこで子育てアドバイザーの平林静子さん（72）に相談したところ、平林さんが幼馴染の萬歳湯２代目の高木一洋さん（69）に掛け合い実現。高木さんは「地域のためと思って」と話す。
平林さんは「ご近所付き合いなどが希薄になり、今は子育てが大変。家にこもらないように顔と顔が見える場になれば」と同サロンの役割に期待する。サロンに関しては西区こども家庭係【電話】０４５・３２０・８４６７へ。
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