地域の「かかりつけ薬局」に 中区薬剤師会独自で研修会
中区薬剤師会(山形光正会長)では、3年ほど前から栄養学を学ぶ「からだに栄(エー)ゼミ」と称した独自の研修会を月に1回、開催している。
エーゼミの参加者は、主に同薬剤師会の会員や薬科大に通う学生たち。管理栄養士の安齋あずささん(東邦薬品(株))が「食事とアレルギー」や「花粉症」など、毎回テーマをかえて講演するほか、製薬メーカーから新商品の説明や、医師や歯科医師によるミニ講座も行われる。1月は秋山眼科医院の秋山修一院長が最近の白内障事情について、3月は太洋歯科クリニックの蕭敬意院長が、正しい歯磨きと歯磨き粉の選び方について、実演を交えて講演=写真=した。地元の開業医を講師に招き、身近な病気の症例や治療法、医師の見解を聞くことで、地域医療との連携も強化していきたい考えだ。
また薬剤師が栄養学を学ぶ意義として「食事は健康に密接に関わっているもの。食事指導で予防や症状が緩和されることもある」と安齋さんは話す。
健康相談窓口として
2007年の医療法改正により(調剤)薬局は単なる医薬品販売店ではなく「医療提供施設」と明確に位置づけられるようになった。「昨今の医師不足のなか、今後薬剤師は調剤するだけでなく、医療機関に行く前段階として受診が必要かどうかの見極め、市販薬で対処可能な疾患への対応、診療科の案内などを的確に行っていく必要がある。地域の方々には最も身近な健康相談窓口として、かかりつけ薬局を持ってもらえれば」と山形会長。
同会ではこの4月から横浜市薬剤師会の協賛をうけて全5回シリーズの「症候学もエーゼミ」を新たにスタートしており、医師による症状別の講演のほか、会員同士の症例報告、意見交換などを実施していく予定だという。
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