外交ジャーナリストの手嶋龍一さんが6月19日、横浜中法人会の通常総会において記念講演を行った。
「インテリジェンス感覚を磨くために」をテーマとして、西沙諸島をめぐる中国とベトナムとの緊張関係を皮切りに、尖閣問題や日米関係などを通してアジアにおける日本の状況を客観的に分析し解説した。
手嶋さんは、日本語に該当する語彙がないとする「インテリジェンス」の意味について、以下のように説明した。膨大で雑多な情報の中から、原石を見つけ出し、その真贋を確かめ分析を加えた情報のエッセンス。重要な判断のよりどころになる情報を指すという。
また、「情報収集」「分析」「精査」「カスタマー(情報を基に判断する人)」というインテリジェンスサイクルを回すことで、より正確で的確な判断が可能になると説明し、経営者らにもインテリジェンス能力が求められると訴えた。
日本は世界第3位の経済大国でありながら対外情報機関を持っていない稀な国と指摘、日米同盟はあるが「インテリジェンスに同盟なし」という教訓を紹介し、軍事力に頼らないからこそ危険を敏感に察知する「ウサギのような長い耳」の必要性を指摘していた。
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