「立て立て」「あと少しだ、踏ん張れ」――。中区の市立大鳥小学校(藤原雅二校長)では、毎週火・金の早朝から体育館に児童の元気な声とシューズの小気味良い音が響いている。
児童が練習しているのは「綱引き」。クラブは創立20年を迎え、4年生から6年生の男女90人が汗を流す。これまで数々の大会に出場し、8月に行われた「全日本ジュニア・ユース綱引選手権大会」360kg以下の部で女子チームが初優勝、男子チームも4位に輝くなど全国有数の強豪校だ。
市内で綱引クラブのある小学校は珍しい。そのきっかけは当時、”やんちゃな子”が多かった同校で「何か夢中になれることを作ってあげたい」「朝から元気に体を動かす機会を」という想いで作られた。教職員や保護者も運営に積極的に協力し、綱引きに夢中になっていくうちにチームプレーや規律を大切にする子どもたちになっていった。今ではクラブは全校児童の憧れで、入部を待ちきれない低学年生も多いという。
監督を務める鈴木誠教諭は「綱引きで一番大切なのは全員の心を合わせること。励まし合ったり、礼儀を学んだり、みんな本当に成長していきます」と話す。男子キャプテンの川西悠太君(11)と女子キャプテンの吉川莉央さん(11)は「もっと強くなれるよう、みんなで頑張っていきたい」と笑顔で意気込みを話した。
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