パンの製造販売を行う精神障害者の就労支援事業所「ギッフェリ」(坂口育子施設長)=中区千歳町=が、5月からカフェスペースの壁面をギャラリーとして一般に貸し出している。
展示は3週間から1カ月を目途に、地域の絵手紙教室の作品や事業所の利用者が描いた作品などが展示されている。
今年で開設5年目となる同事業所は5月に店内を改装。それを機に、地域に親しんでもらおうとギャラリー化を決めた。スタッフが近隣の地域ケアプラザや保育園などに利用を呼びかけるなど、周知に力を入れている。今後は、東日本大震災の被災者が作った製品販売や活動紹介、ハロウィーン時期にはトールペイントの展示も企画する。
同事業所は、社会福祉法人恵友会が運営する「就労継続支援B型」。精神障害者の社会復帰訓練を行う通所施設で、人に喜ばれ、また販売による達成感が味わえるとしてパン店の業態を選択した。現在20代から70代の男女25人が働く。
施設長の坂口さんは「お情けで買ってもらうパン屋にはしたくなかった」と品質にもこだわり、スイスから生地を冷凍輸入し事業所で焼き上げている。「開設5年ですがまだ知られていない。街の皆さんに親しまれるお店になれば」とギャラリーの活用に期待する。
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