横浜を代表する実業家、原三溪が一時経営していた群馬県の「富岡製糸場」から9月12日、三溪園に蚕200頭が贈られた。
園内の茅葺合掌造り旧矢篦原家(やのはらけ)住宅で、蚕を持参した富岡市の職員が三溪園職員とボランティアスタッフに対して蚕の飼育方法を説明。2週間ほど三溪園で育てられた蚕は、繭になった状態で富岡市に戻されるという。
この取り組みは、養蚕文化を残していこうと富岡市が企画した。製糸場が昨年6月に世界遺産に登録されたことから、同市では養蚕の文化保存のために、今年から同市内で蚕の飼育事業を開始。市外に事業を広げようと製糸場の経営者であった原三溪ゆかりの地である三溪園が候補となった。富岡市の長谷川直純さんは「いずれ富岡製糸場で生糸をつむいでみたいですね」と期待を膨らませていた。
当日は、同園の近くにある八聖殿郷土資料館にも200頭の蚕が贈られた。
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