リオデジャネイロ五輪に出場する7人制女子ラグビー日本代表「サクラセブンズ」のエース、山口真理恵選手(26)の壮行会が6月2日、母校である横浜立野高校(清野史康校長)で行われた。
後輩たちに大きな拍手で迎えられた山口選手は檀上で、五輪までの道のりやマイナースポーツの厳しさ、ラグビー部がなかった立野高校に入学したことなどにふれ、「環境はなくても、自分で作りだすことができる」と強調。「人や物ごとなど、出会いが人生を変える。小さい出会いも大切にして欲しい」と後輩たちにメッセージを送った。生徒会副会長の渡邉卓矢さん(3年)が生徒代表としてエールを送ったほか、当日は同校同窓会の土方(ひじかた)秀一会長もかけつけ、「母校の誇り」と五輪出場を祝福した。
山口選手は鶴見区出身。汐入小時代にタグラグビーと出会ったことがきっかけとなり、寛政中では関東学院大学OBチーム「釜利谷クラブ」で本格的にラグビーに取り組むように。当時立野高に勤務していた今給黎(いまぎいれ)俊之教諭(現・磯子高校副校長)=下写真中央=がラグビーの指導経験があること、山口選手のコーチと知り合いだった縁から同校へ入学を決めたという。
今給黎教諭は、「『立野でラグビーをやりたい』という強い意志を持ち、入学当初から”日本代表”の目標を語っていた」と、その実行力を称賛。高3の時の担任だった来代(きただい)裕子教諭=下写真右=は、高校時代の山口選手について「新入生代表あいさつも務める優秀な生徒だった」と語る。
在校中は社会人チームに所属しながら、ラグビー部のある横浜緑ケ丘高や名門・桐蔭学園などで男子生徒に交じって練習することも。高2で日本代表に初選出。卒業後に約2年間、オーストラリアへラグビー留学。現在は「ラグビーに専念したい」という想いから、「江戸清」=中区=など個人スポンサー支援の下、日本女子ラグビーでは珍しいプロ選手として活躍する。
年間250日以上の合宿生活、メディア取材や雑誌の表紙撮影など女子ラグビーの広報活動と、忙しい毎日を送るが、大好きなラグビーができる現状に「青春がまだ続いている」と笑顔。リオ五輪に向けて聞くと、「1日1日が戦い」と常に全力で練習に取り組んでいる様子が伺える。「50m6秒6」というチーム一の俊足を武器に、リオ五輪での勝利を目指す。
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