神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2017年8月3日 エリアトップへ

18区最強の「神」は 小説『横浜大戦争』

文化

公開:2017年8月3日

  • LINE
  • hatena
『横浜大戦争』の著者・蜂須賀さん
『横浜大戦争』の著者・蜂須賀さん

 横浜市内18区それぞれが「土地神」にキャラクター化され、横浜の「中心」を巡り争いを繰り広げる『横浜大戦争』(文藝春秋)が話題を集めている。

発売直後に増刷

 『横浜大戦争』は、保土ヶ谷区出身の作家・蜂須賀敬明さん=人物風土記で紹介=が執筆。蜂須賀さんは、昨年デビューしたばかり。第1作目『待ってよ』は松本清張賞を受賞。同作は、受賞後第1作となる。

 初版6千部で6月15日に発売されると4日後には増刷。横浜市内、神奈川県内の書店から「売りたい」という声が多数寄せられた。

 出版元によると、受賞後第1作は注目されにくい傾向がある中で、発売直後から増刷がかかり話題を集めることは「奇跡」という。

地域特性活かす

 物語の見どころは、各区を司り、十人十色の個性と職業、必殺技を持った18人の「土地神」たち。蜂須賀さん自身が市内を自転車で巡って調べ感じた地域の歴史や特性をもとに1人1人作られた。

 例えば中区の神は、銃を手にした横浜の慈愛を司るシスター。いっぽう西区の神はバーテンダー。横浜の海運を司り、船の碇を模した伸縮自在の巨大な鎖を操る。

 分区した歴史のある青葉と都筑は、分区元である緑と港北とともに家族として描かれるなど、各区の成り立ちを踏まえ血縁関係まで設定している。

 神々がナンバーワンを巡り戦うストーリーは、地元愛の強いハマっ子の気質に影響を受けたという。「横浜市民は『おらが村』という意識があったり、いい意味で見栄っ張り。でもその気質が横浜を大きくしてきたと思う」

地元知るきっかけに

 執筆の原動力となったのは「小説を書くことで横浜を知りたい」という思い。出身地ながら、中学・高校は都心の学校へ通学していたこともあり、地元を知るきっかけがなかった。

 近年のご当地キャラブームも作品のヒントになった。「自治体が有名なイラストレーターに頼んだだけのキャラクターで、本当に地元色が出ているのか疑問だった。自分なら綿密に地域のことを調べてキャラクターを作りたいと思っていた」

 特に本を手にとってもらいたいのは子どもたち。「区の歴史の本を読むより楽しんでもらえるはず。横浜を知るきっかけになれば」。360頁、1800円。

5月9日は馬車道であいすくりーむの日イベント

チャリティ協力者に馬車道あいすをプレゼント。11時~配布スタート

https://www.bashamichi.or.jp/

<PR>

中区・西区・南区版のローカルニュース最新6

横山剣さんら出演 年に一度の横浜感謝祭「ハマフェスY165」が5月25、26日に

胃がん患者の会が例会

胃がん患者の会が例会

5月11日、参加者募集

5月2日

中学生が産品販売

横浜橋通商店街

中学生が産品販売

石狩から修学旅行で

5月2日

ラグビー場で各種体験

なか国際交流ラウンジ

ラグビー場で各種体験

キヤノンが利用者招待

5月2日

名称新たに魅力を発信

横浜市観光協会

名称新たに魅力を発信

まちのブランド力向上へ

5月2日

横浜・大佛次郎記念館で仏画家 ポール・ルヌアール没後100年企画展

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook