70年の歴史を持つ加賀町消防団の新団長に元町在住の三浦順治さん(66)が4月1日に就任した。
同消防団は、1894(明治27)年5月に伊勢佐木・石川・山手の消防組が編成されたのを受け、翌年に加賀町消防組として発足。1948年3月の消防組織法の施行により消防団としての歩みをスタートさせた。団員数は5月1日現在129人で、山下町、関内、元町、新山下・山下ふ頭を担当する4分団がある。三浦さんは元町方面を担当する第三分団の出身。団歴は32年におよぶ。普段はシール印刷を手掛ける中区石川町の(有)三浦マークの社長を務める。
団長就任にあたり掲げたスローガンは「誇りと責任」だ。「生命、財産、身体の保護という崇高な使命を持つ消防団員として、この言葉を選びました」と三浦さんは語る。
訓練内容は地域の特性などにより分団により異なるが、1年を通して4分団合同の訓練を3回実施。消火や応急救命などの訓練に取り組む。また、阪神淡路や東日本大震災などを踏まえ、通信機器や防火衣など装備が充実化。より一層高いレベルの消防技能や知識も求められるようになった。そのため年10回以上の研修を受け日々、研鑽する。
大災害時、最初に現場に到着するのは消防団といわれる。「その時に消防団の存在意義が問われる」と語気を強めた。団員の増強と高齢化は課題。自分たちのまちは自分たちで守るという気概を持った人を掘り起していくためにも、「もっと広報していく必要性がある」と話していた。
加賀町のほかに中区には伊勢佐木と山手の消防団がある。消防団が3つあるのは中区のみ。
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