市民の生活・文化に寄与する優れた技能者に贈られる称号「横浜マイスター」の今年度選定者を紹介する連載の最終回。
※
今年度西区から唯一の選出。「推薦してくれる方がいて、自分の力量が認められたというのは誇りに思う。これを大切に、今後業界を発展させていければ」と決意を語る。
祖父の代から続くクリーニング店の3代目。およそ半世紀かけて磨いた技術は、遠方からも客が訪れるほど。10年前には試行錯誤の末、独自の配合で秘伝のシミ抜き剤が完成。「元の形に戻すことこそ、クリーニング」と静かに真髄を語る。
「普通の店では大手と勝負できないが、技量がある店なら『ここなら』と支持される」と、個人店の社長同士による勉強会「ダイヤモンドスリーム会」を結成。全国各地を飛び回り、後進への技術指導も積極的に行っている。
さっそく11月10日に技能文化会館で開催のマイスターまつりでシミ抜きの実演を披露する。「多くの人に見てほしいね」と語る姿は、まさに技術の伝道師。ピシッと決まったYシャツが清々しい。
横浜マイスターは後継者の育成・確保、技能の継承および技能職の振興を図ることを目的とする横浜市の顕彰制度。第24期は中区・西区の3人が選ばれた。今回の選定で総勢61人。
|
<PR>
中区・西区・南区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>