神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2019年11月14日 エリアトップへ

公立小中学校 いじめ認知件数、過去最多 市調査で前年比2割増

社会

公開:2019年11月14日

  • LINE
  • hatena
市内公立小中学校のいじめ認知件数
市内公立小中学校のいじめ認知件数

 横浜市内の公立小中学校で2018年度に認知したいじめは前年度から19・3%増の5546件で、いじめの定義を厳格化した13年後の調査で過去最多を更新した。10月に市教育委員会が発表の調査結果でわかった。

 いじめの認知件数は小中学校ともに増加し、小学校では前年比557件(15・6%)増の4123件、中学校では前年比340件(31・4%)増の1423件だった。

 いじめ行為の内容は小中学校とも「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が多く、全体の66・7%を占めている。特に小学校では「軽くぶつかられた」「ひどくぶつかられた」が計28・5%、「嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする」が11・5%あり、直接的な行為による被害を訴えるケースも多いことがわかった。

市「意識高まりの結果」

 いじめの認知件数の増加について、市教委は「いじめの定義の理解が浸透し、早期の小さな段階から『学校いじめ防止対策委員会』で組織的に対応したことや意識が高まった結果だと考えられる」と説明。担当者は「軽微なものや小学生低学年の暴力行為についてもカウントするようになり、認知件数の増加につながった。まだ隠れている行為もあるとみて、認知を進めていきたい」と話す。

 不登校やいじめ問題に詳しいNPO法人青少年育成開発協会の山本弘明代表は「保護者が過敏になっている面がある。かつてなら取り合わないようなケースまでいじめ扱いされている」とした上で「子どもは社会の流れと連動する。不確実な社会を背景に親世代がイライラしているなか、感受性の高い子どもたちは影響を受けやすい」と増加の要因を分析する。

 教育臨床科学が専門の星槎大学大学院教育学研究科の仁平義明教授は「(行政は)増加する度に『理解の浸透』と『組織的な対応』を理由に挙げている。取組が進んだのなら、このペースで増加するのは矛盾している。理解が浸透したのは確かだが、別な理由を考え、実態を精査することが必要」と指摘する。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

中区・西区・南区版のローカルニュース最新6

「横浜マラソン」応援ゲストに谷原章介さん、ラミレス元監督、三津家貴也さん

カーリング日本選手権 2025年2月に横浜BUNTAIで

カーリング日本選手権 2025年2月に横浜BUNTAIで

氷上の熱戦、初の首都圏開催

4月29日

神奈川県が成長促進拠点「SHINみなとみらい」を活用するベンチャー募集中

横浜市内事業所 男性の育児休業取得率 前回から大幅増の40・6%に

国の重要文化財、神奈川県庁本庁舎が5月3日に5年ぶり一般公開

神奈川版が発売

地球の歩き方

神奈川版が発売

全33市町村網羅532ページ

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook