開港気記念会館1階に飾られていた油彩画『港内』(作・猪瀬踏花) の修復作業が11月2日、同会館地下室で行われた。
NPO法人美術保存修復センター横浜=中区弥生町=が市地域文化サポート事業「ヨコハマアートサイト2019」の助成を受け実施。当日は同センターが開く絵画修復教室の生徒と公募による市民が参加。午前は6人、午後は7人が作業を行った。
『港内』は一辺150cm近い大きな作品で、猪瀬氏が1950年代の大さん橋を描いたもの。61
年に同会館に寄贈された。作業当日は、絵画を囲むように参加者が座り、クリーニング溶液を浸した綿棒で絵の表面をぬぐいながら汚れを落とした。塗料がはく離しないよう集中力を必要とするもので、参加者は黙々と手を動かしていた。
教室の生徒でもある参加者の大森央さん=静岡県浜松市=は「専門家がいるからこそ、古い絵もいまだに鑑賞できる」と修復の重要性を指摘していた。同センターの大西章夫理事長は今回の絵画修復について「横浜の大事な財産。後世に遺していきたい」と話した。
作品は11月中に修復作業を完了させ、元の位置に戻す予定。
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