カード窃盗などのいわゆる「特殊詐欺」を演劇で学ぶ講座が2月12日に本牧原地域ケアプラザで行われた。高齢者を中心に約30人が参加した。
防犯劇を披露したのは舞台役者のはだ一朗さん(表現のチカラ代表)=旭区在住。特殊詐欺の犯人検挙に奔走する警察官にふんして、383億円にのぼる全国の被害総額や、その6分の1の61億円が県内被害額であることなどを紹介(いずれも2018年)。身近な問題として感じてもらおうと、劇中の電話が実際に参加者の一人につながり「今から説明にいきたい」と会場のケアプラザを訪れるという演出も。
はださんよると、18年以降、全国の被害総額は減少しているものの、認知件数は増加傾向に。また犯人らが方言を演じにくいということから、近年、都市部が集中的に狙われていることも紹介された。被害者は60歳以上の女性が多く、「他人事だと思わないように」と注意を呼び掛けた。
山手署の警官も参加。2月に入り、同署管内でも区役所や警察を語る「アポ電」が発生していると説明していた。参加した山本勲さん(76)は「とても興味深く聞くことができた」と話した。
はださんは「芝居の技術を悪用している」との憤りから3年前に活動を開始。市内在住から、全18区で防犯劇を披露したいとしている。
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