新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、休館(再開は5月7日予定)しているミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」=中区若葉町。同劇場が「コロナを乗り越えたい!」と休館となる4月7日の夜に発売した1年間使用できる鑑賞券などの特別商品(税込3千円)が、同劇場ファンらから多くの支持を得て、発売1日半ほどで約800人の購入があったという。
この商品の内容は、購入者の名前がスクリーンに上映されることと、1年間使用できる鑑賞券、特製のポストカードの3セット。原則、ウェブサイト(http://www.jackandbetty.net/blog/?p=4136)からの購入となっている。
苦渋の決断
支配人の梶原俊幸さんは休館せざるを得ない昨今の状況について以下のように心情を語っている。
「コロナウイルスが猛威をふるい始めてからも、客数はかなり少なくなっておりましたが、暮らしの中に映画・映画館がある常連さんのお客様がお越し下さっていたので、席数制限や衛生面の配慮等をしながら、営業を続けてきました。しかし4月7日の緊急事態宣言を受けて、苦渋の決断ですが休館を決めました。給付金や補償、スタッフの休業補償などが不明確な中、一カ月程度の休館になることや、再開後にすぐにお客さんが戻ってくるのかなど、今後の運営には不安があります。しかし、そのような状況に『SaveTheCinema』や『ミニシアター・エイド基金』の話があり、とても心強く思っております。
また、当館のお客様にも応援をいただけないかと思い、ネットショップにて『〈コロナを乗り越えたい!〉 お名前スクリーン上映&劇場鑑賞券』の販売を開始しました。開始してからわずか1日半ほどの段階で、既に約800人の方にご購入をいただき、スタッフ一同、感謝の気持ちで一杯でございます。なんとか乗り越えて、また映画館で、安心して映画をご覧いただけるようにしなくてはと思っております」
シネマ・ジャック&ベティは、ジャックとシネマの2スクリーンがあり、単館系の新作ロードショーを中心に、監督・俳優特集、映画祭なども行う。上映作品は旧作も含めて年350本ほど。大型の映画館では上映されていない幅広いジャンルの良作を選定している。
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