メインアリーナで開催された開館式典
中区翁町２丁目の横浜総合高校跡地に整備が進められていた「横浜武道館」が７月24日に開館した。横浜市の公共施設として初めて本格的な武道場を備える。
市内には県立武道館が港北区にあるが、本格的な武道場を備える市施設がなかったため、武道団体らが20年以上前から設置活動を続けていた。
武道館は地上４階建で延べ床面積は約１万５千平方メートル。１階に武道場・多目的室、２階はアリーナ。３・４階は吹き抜けで、本部室やラウンジがある。観覧席数は武道場が約５００席、アリーナは約３千席。９月に閉館する横浜文化体育館（文体）建替えと一体の計画で整備された。文体をメインアリーナ施設、武道館はサブアリーナに位置付けられている。文体は２０２４年に開館予定。
18日には式典が行われ横浜市やスポーツ協会関係者ら約３８０人が参加。開会にあたり五輪３連覇の偉業を成し遂げた柔道家の野村忠宏さんが演武を披露。世界トップレベルの投技で開館を華々しく祝った。
式典には野村さんをはじめ、林文子横浜市長や市会の横山正人議長、市スポーツ協会の山口宏会長らが登壇。林市長は「武道館の設置は関係者をはじめ私たちの悲願だった」と話し、今後の活用に期待を示した。また災害時の帰宅困難者の受け入れ施設としての機能も紹介していた。
個性的な外観
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