日本三大大道芸の一つである「野毛大道芸」が、新型コロナウイルスの影響で今年は初めて屋内をメインに行われることが決定し、会場予定の「横浜にぎわい座」で1月24日に試験的にイベントが開催された。
全出演者が事前にPCR検査を受けたほか、会場受付には消毒液や自動検温機を設置。座席は収容人数の半分以下に抑えて十分に間隔をとるなど、感染症対策を万全にして行われた。
にぎわい座の舞台では横浜ゆかりの6組の芸人が、パフォーマンスを披露。西区出身のパフォーマーである桔梗ブラザーズ=写真=は「屋内ならではのパフォーマンス」として会場を暗くし、光や音楽を使ったジャグリングを披露。観客を舞台に上げた交流も大道芸の醍醐味だが、感染症対策の観点から今回は行わず、手拍子や同じ動きを促して会場との一体感を出すなど、コロナ禍での工夫も随所に見られた。観客たちも歓声ではなく、大きな拍手を送りながら笑顔を見せていた。
継続できる大道芸を
「お客さんはもちろんパフォーマーたちの笑顔が見られて何より。観客の前で披露するのは久しぶりだったと思う」と、野毛大道芸実行委員会委員長の田井昌伸さん。9月の本開催では約20組のパフォーマーが出演予定だが、再度6月の試験開催や感染状況の様子を見ながら内容を決定していくという。
野毛地区振興事業協同組合の平出揚治理事長は「野毛大道芸の火を絶やさぬよう、今後も工夫をしながら開催していきたい」と話した。
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