桜木町駅前の商業施設「コレットマーレ」=横浜市中区=の7階に4月26日、横浜の人気店を集めた新たなグルメスポット「サクラギ横丁」がオープンした。
7階のフロアコンセプトは"THE YOKOHAMA″。夜景など眺望の良い窓側の区画は、「高価格帯のラグジュアリーなレストランゾーン」として高級焼き肉店などを展開。一方、サクラギ横丁は「利用しやすい価格設定」の店を揃え、日常使いを狙う。
横丁のテナントは全6店舗。ゆるやかに仕切られたオープンスペースで、路地裏に入りこんだかのような雰囲気の中、野毛にある焼肉ホルモン専門店「大夢(たいむ)」が海鮮肉炉端店としてオープンしたほか、横浜中華街で50年以上続く老舗で牛バラカレーが名物の「保昌(ほしょう)」、十割蕎麦専門店の〆蕎麦「千花庵(ちはなあん)」、日本酒専門の寿司居酒屋「かぐら」、無化調の淡麗スープと自家製麺が自慢の中華蕎麦「時雨(しぐれ)」、本牧にあった日本初のカフェバー「アロハカフェ」が復活オープンした「ALOHAcafe HONMOKU since1976」といった顔ぶれとなっている。
新たな客層を開拓
いずれも集客力があり、名物と呼ばれるメニューを揃える横浜の人気店ばかりだが、多店舗展開せず「今回が初の支店」という店が多いのも特徴だ。
市営地下鉄桜木町駅直結の「ぴおシティ」地下2階に本店を構える寿司処「かぐら」もその一つ。本店では300種類以上もの日本酒を揃える寿司居酒屋として、隣には日本酒の立ち飲み専門店も併設する。新たにオープンしたコレットマーレ店では店舗規模に合わせて品数を抑え、50種類の日本酒を提供。ショッピングセンター内ということもあり「女性客など普段日本酒を飲まない人でも気軽に試せるように」と、日本酒の提供量を90ml(本店は180ml)にしているという。
同店の松尾茂信店長は「本店のミニ版。『気に入ってもらえたら本店へどうぞ』というような、アンテナショップとしての役割も果たすお店になれば」と話し、「野毛のお店に行くのは少し敷居が高いと感じている人たちも、ショッピングセンターの中のお店なら入りやすいのでは」と、新たな客層の開拓を期待する。
コレットマーレの販促担当者は「商業施設の中にある少しお洒落な横丁として、買い物や映画館などを利用する際に気軽にご来店いただけたら」と話し、地元住民から観光客まで幅広い客層を狙う。
リニューアルは一旦終了
同施設では2019年夏から全館で大規模リニューアルをスタート。スーパーや生活ライフスタイルのフロアなど、これまで段階的に新店舗をオープンさせてきた。6、7階のレストランフロアも店舗を絞って営業するなど、リニューアルに向けて準備を進めてきた。今後もコロナ禍の影響で工期が遅れている飲食店などは随時オープン予定だが、今回をもってリニューアルは一旦終了となる。
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