アスリートが競技と仕事を並行する「デュアルキャリア」の関心が高まる昨今。企業が実施する「アスリート採用」で就職し、競技活動と仕事を両立するアスリートがいる。西区浅間町の「横浜市西スポーツセンター」をトレーニング拠点とするラクロス選手の高野ひかりさん(30)。ウェブやアプリのテスト事業などを手掛けるIT会社(株)ProVision=本社・みなとみらい=に勤務。同社のコーポレートアイデンティティーである「百花繚乱」を体現している姿が周囲への刺激となり、社内に"新しい風"を吹かしているという。
同社は2020年にアスリート採用を開始。現在は、ラクロスやビーチサッカー、パラアルペンスキーなどのアスリート社員が在籍している。
高野さんは、広報としてSNSでの情報発信やリリース配信などの業務を担う。在宅と出社は半々の割合で、朝練が多いため、勤務時間は午前11時から午後8時まで。練習などの都合では中抜けもできるなど「周囲の理解があるため、競技を優先しても働ける環境が整っている」という。
それも後押しとなり、所属する社会人チーム「NeO」は、2021年に全日本選手権3連覇を達成。個人としてもワールドカップに日本代表として3大会連続で出場するなど活躍。社員皆で、その活躍を応援することは会社全体の一体感や結束力にもつながり、好循環となっている。
高野さんによると、ラクロスは仕事をしながら競技を続ける選手がほとんど。両立ができず退職をする人も多いという。高野さんは「両立の道を探り、今後のモデルケースとなるような働き方ができれば」と話した。
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