第93回全国百人一首かるた競技横浜大会が1月15日、神奈川トヨタ本社(栄町)で行われた。今大会は、有段者から初心者までの老若男女が4つのクラスに分かれ実施。全国各地から例年より100人以上多い492人が参加し、熱戦を繰り広げた。
約200畳が敷き詰められた会場。1対1で向き合う畳の上は、熱気と緊張感が漂う。張りつめた静寂の中、詠み手が声を発した瞬間、手が飛び交い、札が飛ぶ。1試合にかかる時間は1時間超。朝から始めたトーナメント大会は、8回戦となる決勝戦まで残ると、すっかり夜となっていた。
競技かるたの第一人者で5期頂点に立つと与えられる「永世クイーン」の称号を持つ渡邊令恵さん(神奈川トヨタ勤務)は、「長時間の集中力持続とともに、肉体的にも大きな負担を強いられる厳しい戦いです」と大会を説明する。競技かるたは、滋賀県大津市近江神宮での「名人戦・クイーン戦」を頂点に、年間約60回の全国大会を開催する。全国には100を超す同好会があり、日々練習や普及活動に励んでいる。創立100周年を迎える「横浜隼会」は、その筆頭だ。隼会では、講師として会員を派遣するなど、日本の伝統文化を伝えている。さらに、競技かるたを題材にした漫画『ちはやふる』の影響もあり、近年、愛好家は増加傾向にある。
教育現場でも、授業に競技かるたを取り入れる学校が増えている。幸ヶ谷小学校では、国語の授業の一環として競技かるたを取り入れている。日頃の学習成果を発揮する場として実施される夏冬2回の集会には、全校児童が参加。小学校で使用しているは、「五色かるた」と呼ばれる20枚の簡易なものだが、1年生でも全て暗記している児童もいるという。
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