東日本大震災の発生から1年。原発事故は、横浜市内でもマイクロスポットが見つかるなど、放射性物質に対する不安が広がった。市では事故以降、磯子区の環境科学研究所や市内の認可保育園、小・中学校などで放射線量を測定し、ホームページ等で公表してきた。
今年1月には、放射線量測定器の無料貸し出しを各区役所で開始。1区ごとに2台を保有し、開始直後は関心の高さを反映して予約で連日埋まる状況だったが、現在は比較的借りやすい状況だという。これまでの予約件数は、神奈川区で109件(3月7日現在)。現在は4月27日までの予約を受け付けている。
測定器を借りた区民は「自宅を調べたが、思ったより数値が低くて安心した。ただ、今後も不安は残るので、できればまた借りられるようになるとありがたい」と話していた。
貸し出しは区内在住の20歳以上の市民が対象で、一世帯で1回(1日)のみ。貸し出しは平日のみの午前9時から午後4時で、利用には事前予約が必要。申し込み・問合せは神奈川区総務課【電話】045・411・7167まで。
民間独自の調査も
市民が独自に食品の放射性物質を測定する「横浜市民測定所」が3月5日、磯子区にオープンした。
同団体は、ベラルーシ製の1台約130万円する測定器を購入。一般からの依頼に応じて食品に含まれるヨウ素やセシウムなどの放射性物質を調べ、結果を依頼者に返送するとともに、一部をホームページ上で公開している。詳細は【URL】http://www.ycrms.netまで。
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