グッドバランス賞 区内から2社を認定 労働環境改善で
イキイキと働ける職場環境づくりを積極的に進めている市内事業所を選ぶ「2012年度よこはまグッドバランス賞」の認定事業所がこのほど発表され、区内から2社が選ばれた。18日には表彰式とセミナーが行われる。
今年で6回目となる「グッドバランス賞」に認定されたのは22事業所。認定の回数に応じて継続的に職場改善に取り組んでいる4事業所には「継続賞」が与えられた。区内からはメルビック電工(田中修社長・従業員70人)=本社・新子安=と、吉田通信(吉田正樹社長・従業員84人)=本社・金港町=の2社が2度目の認定を受けた。
柔軟な職場づくり
住宅をはじめベイブリッジなど様々な建築物の電気工事を手がけるメルビック電工。同社は毎週水曜日に「ノー残業デー」を実施。元々は節電効果やコストダウンを狙って始めたものだったが、全員が定時までに業務を終わらせることで仕事の効率化にもつながり、フィットネスクラブに通うなど「自分の時間」を持てることに社員も喜んでいるという。また、女性社員が結婚・出産後も働けるように自宅勤務や勤務時間にフレックス制を導入。出勤時間などを固定せず、時給に換算した給与体系を取り入れているため、家事や子育ての時間に活用できる。その他、近隣企業にも声をかけて地域の清掃活動にも取り組むなど幅広く工夫していることが評価された。認定を受けて田中社長は「取り組みを継続していくことが大事。これからも女性ができる仕事を与えていきたい」と今後の展望を語る。
メリハリで効率化
携帯電話の販売代理店を行っている吉田通信は、今年3月に西区浅間町から金港町に移転。同社の女性社員は約6割に上る。故障した携帯電話の修理に飛び込んでくる客など、店頭での接客業務では所定外労働になることも多い。そのため女性社員の意見を取り入れ、帰宅後に家事ができるよう「主婦向けシフト」を導入するなど試行錯誤している。産休制度も定着し、積極的に取得する社員も増えたという。さらに2年に1度、年度始めに1人につき10日以上1カ月未満の「リフレッシュ休暇」をスケジュールに組み込んでいる。社員たちは仕事のことを忘れてゆっくり海外旅行や育児などをして過ごし、再び次の休暇まで仕事に励むサイクルだ。吉田社長は「実力ある女性社員が多いので、今後は女性社員向けに自宅勤務も取り入れられれば」と話している。
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