横浜市立幸ケ谷小学校(須貝広幸校長)を拠点に活動する幸ケ谷共育俱楽部(佐伯美華代表)が12月7日、文部科学大臣表彰を受けた。校外活動時の授業サポートやキャリア教育の推進などが評価された。
この表彰は、地域と学校が連携した活動やコミュニティスクール(学校運営協議会制度)の仕組みと連動した「地域学校協働活動」の内、模範と認められる活動団体に対して文部科学省が行うもの。全国で150団体が受賞するなか、市内では2団体が選ばれた。
地域の結び役に
幸ケ谷共育俱楽部は、2009年に「大人と子どもも共に育とう」をテーマに、授業サポートの担い手や地区内の新居住者と長期居住者の交流拠点を期待されて設立された。当時、ポートサイド地区の再開発事業でマンションが林立した結果、同小学校の児童数増加への対応や新居住者と長期居住者の交流が課題であったことに起因している。
現在は、学校・地域コーディネーター5人をはじめ、地域の人で構成される8人の事務局を中心に、約250人が活動中だ。今回の表彰は、校外学習時に児童の安全を守るなど、学習面のサポートや読書推進、栽培活動の補助、見守り活動などが総合的に評価された。
体験活動を主催
年に一度、同団体が主催する「ハッピー&スマイル・デー」は、NPO法人や企業などの外部講師、地域住民などを招き、「おもしろ科学実験教室」や「ロボットプログラミング」などの体験活動を行う一大イベント。地域の人や外部講師とふれあいながら、学べるキャリア教育として他校からも注目されるイベントになっており、表彰にも大きく寄与している。
同俱楽部の佐伯代表が横浜市内の有志が集う学校地域コーディネーター連絡会に出席することで、協力を得られる人材を情報収集している。8年目となる昨年には、100人以上の講師を発掘した。
佐伯代表は「8年間基盤づくりをしてきた成果を表彰いただいて嬉しく思う。これからも継続していくために、担い手づくりに力を入れていきたい」と感想。須貝校長は「幸ケ谷共育俱楽部は、学校・地域にとって、なくてはならない団体です。これからも連携・協力して子どもの成長を見守っていきたい」と述べた。
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