養蜂やブルーベリー栽培などを手掛ける羽沢ファーム(出川宏幸代表)=羽沢町1114の19=で、国の天然記念物に指定されている「烏骨鶏(ウコッケイ)」のヒナが誕生した。出川代表は「卵を産んでもすべてが孵るわけではないので本当に待ち遠しかった」と感無量な様子で語った。
天然記念物
烏骨鶏は、皮膚から骨までがカラスに似た黒紫色であることから名付けられた鳥。多くは白い毛に被われ、黒目がちな愛らしい姿で人々を魅了し、古くから愛玩用としても飼われてきた。日本には江戸時代初期に渡来したと言われ、1942年には国の天然記念物に指定されている。
羽沢ファームでは、ヒナ3羽が6月20日頃に誕生した。同農園でヒナが孵るのは2年ぶり。生まれたばかりのヒナたちは、ヒヨコ用のエサと卵の黄身を母鳥の真似をしながら一生懸命についばみ、すくすくと成長している。
同農園が烏骨鶏の飼育をスタートしたのは3年前から。ひ弱な体質で育てるのが難しいとされるが、当初20羽だった烏骨鶏を手厚い世話で、多い時には50羽ほどに増やした。現在は初代から3世までの約40羽がいる。
烏骨鶏は広い敷地を放し飼いで歩き回るという自然に近いスタイルで飼育されており、バードフードのほか農園で採れた無農薬野菜や八景島のカキ殻などこだわりのエサを食べている。出川さんは「この子たちのために特製水も作っています。毎日会話をしながら育てていますね」と愛おしさをにじませた。
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