地域住民からの行政サービスへの相談や苦情に対応する団体・全国行政相談委員連合協議会が、中丸小学校=神大寺=に対し、長年にわたる活動協力に敬意を示して県内初となる感謝状を贈った。
行政相談委員は総務大臣から委嘱を受け、地域住民から寄せられた相談・要望・苦情を解決するために助言などを行う無償ボランティア。関係機関とも連携を図って、地域住民と行政の橋渡しの役割を担い、全国5千人の委員が都道府県ごとに活動を展開している。
中丸小学校では8年前から、6年生を対象とした「行政相談委員による出前授業」を毎年実施。授業では区の委員たちが日常生活に関わる行政サービスや行政相談委員の役割、学校周辺の危険箇所を説明するほか、児童らから地域への要望を求め意見交換を交わしている。児童からは「近隣の公園に時計がないので遠くまで見に行かなければならず不便」「家からポストまで距離があるので不便」といった声が寄せられるなど、子どもならではの視点を生かした活発な意見が毎回出されている。
感謝状の贈呈には区内在住の行政相談委員・藤澤光昭さんと河原史郎さん、神奈川行政評価事務所の高橋巧所長と外川大資行政相談課長が訪れ吉田りえ校長に手渡した。
藤澤さんは「子どもは大人が気付かないところに着目し、年度ごとに様々な意見が上がるので毎回新たな発見になっている。小学生の目で地域づくりを考えることは大切なこと」と語った。
今年同校に赴任した吉田校長は「歴代校長が取り組み、子どもたちは毎年の恒例授業として積極的に参加していると聞いている。コロナ禍なので状況を見ながらにはなるが、今年も実施できれば」と話した。
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