神奈川区と保土ケ谷区の小中学生が所属する「三ツ沢チアリーディングクラブLIPS」が、1月16日・17日に東京都の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた第18回子ども大会(日本チアリーディング協会主催)で金賞を受賞した。チームの結成以来、大会での受賞は今回が初めて。新型コロナウイルス感染症の影響による活動休止や競技ルールの変更などにもめげず、持ち前のチームワークで息の合った演技を披露した。
子ども大会には全国の小中学生チームが集まり、日本一の座をかけて笑顔の真剣勝負を繰り広げた。LIPSが出場したエキシビションジュニアスター部門は、緊急事態宣言下での開催を受けてエントリーを辞退した8チームを除く25チームが参加した。
小学4年生から中学2年生までの7人が所属するLIPSは、同大会や夏のジャパンカップなどへの出場を目指して神奈川スポーツセンターや平沼記念体育館で練習を重ねている。大舞台での受賞は、2011年の結成以来初の快挙だ。
キャプテンの山田真詩(まこと)さん(六角橋中2)は「緊張したけれど、演技が始まるといつも通りリラックスして踊ることができた」と振り返る。昨年秋からキャプテンを任されてチームをけん引する中、「笑顔を忘れずに、動きをシンクロさせて演技するのが目標でした。キャプテンとして金賞を取れるなんて思わなかったからすごくうれしい」と言葉を弾ませた。
コロナ禍で一丸
昨年3月から6月にかけては、新型コロナの影響で練習会場が使用できなくなり活動の一時休止に追いやられた。競技規則の見直しで演技時間は1分30秒に短縮され、組体操のようなアクロバティックな動きが醍醐味のスタンツも禁止となるなど、構成の変更も余儀なくされた。
指導にあたる榎本香コーチは「LIPSには盛り上がってくると止まらない勢いがある。演技中に声を出すこともできなくなった中で、表情の作り方や手の振り方を工夫することで元気を伝えられたら」といい、弾けるような笑顔がトレードマークのチームを盛り立てる。
演技構成を練る中で、「生徒自身が話し合い、チームの持ち味を最大限に生かせるような踊りを考えるなど、一人一人の成長につながった」とも話し、コロナ禍という逆境がチームの結束力をこれまで以上に高めてくれたという。
最年少の太谷碧希(あおみ)さん(三ツ沢小4)と久柴紅(あかね)さん(神大寺小4)は、「体を動かすことが好きだからチアリーディングは楽しい」と口を揃え、「もっときれいに踊れるようになりたい」「タンブリングを上達したい」と目標を語る。卒業した生徒の多くはチアリーディング部がある高校を進路に選んでいるといい、榎本コーチは「いつか卒業生から日本代表が生まれたら」と期待している。
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