神奈川大学レスリング部の6選手が10月・11月に行われた2つの学生全国大会で表彰台に上がり、8個のメダルを獲得する活躍を見せた。コロナ禍で大会の中止が相次ぐ中、地道なトレーニングを続けて栄冠をつかんだ選手らは、12月に開催される「天皇杯」での健闘を誓う。
直径9mの円形マットの中で選手が組み合い、投げ技や寝技によって相手を倒すレスリング。制限時間内に柔道でいう「一本勝ち」にあたる両肩を1秒以上マットにつける「フォール」や、獲得ポイントによる判定で勝敗を決める。男子は、上半身で組み合って投げ技などダイナミックなシーンが多く見られるグレコローマンと、タックルで相手のバランスを崩すことを基本にスピード感あふれる技の攻防が見どころのフリースタイルに分かれる。
今年もコロナ禍に見舞われ、多くの選手にとって数カ月ぶりの実戦の場となった10月の全日本大学グレコローマン選手権大会。87kg級で銀メダルを獲得した主将の奈須川良太さん(4年)は、「試合勘が鈍っていたり体が思うように動かなかったりと、満足いく結果ではなかった」と振り返るが、1年生の山口蓮太さんが82kg級で銅メダルに輝いたほか、3選手が入賞するなど部全体のレベルの高さを見せつけた。
インカレでも選手躍動
その後に行われた全日本学生選手権(インカレ)では、グレコローマンで奈須川さんが金、山口さんも銀メダルをつかんだ。前大会のフリーでベスト4だった86kg級の市川アンディさん(2年)は3位に入ったほか、女子フリー72kg級に出場した1年生の新倉すみれさんが優勝、グレコローマン60kg級の松本健新さん(3年)と130kg級の宮内勇真さん(2年)は共に3位で表彰台に上がった。
選手それぞれが成長を見せた各大会を終え、同部の吉本収監督は「異なる学年、階級で結果を残す選手が出てきて、各自が部を引っ張る意識で成長を続けてくれれば」と今後に期待をにじませた。
部員らは、今年度最後の大会となる12月の天皇杯全日本選手権に照準を合わせる。4年生にとっては学生最後の大会。有終の美を飾るべく、日々練習に汗を流している。
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