神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2018年10月4日 エリアトップへ

「神奈川台場物語」が誕生 歴史保全団体 37小学校へ寄贈

教育

公開:2018年10月4日

  • X
  • LINE
  • hatena
寄贈に感謝を述べる石川さんと小冊子
寄贈に感謝を述べる石川さんと小冊子

 神奈川台場の遺構調査、保存活動などを行う公益社団法人神奈川台場地域活性化推進協会(山本博士理事長)は9月25日、『神奈川台場物語』と題した小冊子を作成し、学区内に神奈川台場の遺構がある幸ケ谷小学校で寄贈セレモニーを行った。神奈川区・西区・中区にある公立小学校37校の6年生を対象に3年間で計1万冊を寄贈する。

まちの歴史に興味を

 『神奈川台場物語』は、明治維新150周年を記念して製作。地域の子どもたちに幕末開港期のまちの歴史をより知ってほしいと、同協会や横浜開港資料館の西川武臣館長を中心に執筆し、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団が監修した。

 同冊子はA4判オールカラー32ページで組まれており、勝海舟に見立てた「かいしゅうくん」を主人公にしてストーリーが展開。神奈川台場の歴史を中心に、築造に携わった人々や台場の役割を古写真や、地図を使用して説明している。

 寄贈セレモニーは神奈川台場の遺構が学区内にある幸ケ谷小学校で行われた。山本理事長をはじめとする同協会のメンバーや西川館長らが参列し、同冊子を手渡した。山本理事長は「開港時に重要な役割を持った神奈川台場を知ってほしい」と呼びかけた。児童代表で登壇した小学6年の石川凛緒さんは「社会の授業で活かしたい」と話した。

 神奈川台場は、幕末開港期に勝海舟が設計し、松山藩が築造した巨大な砲台場で1860年に完成した。実戦に一度も利用されることはなかったが、外交儀礼上で祝砲を放つ役割を担っていた。現在は埋め立てにより姿を消したが、近年の調査で当時に近い形で地中に現存していることが明らかになっている。

 なお、同冊子は10月7日に開かれる神奈川区民まつり時に300円で販売する予定だ。
 

神奈川区版のトップニュース最新6

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook