横浜市資源リサイクル事業協同組合(高田哲二理事長)=山内町=が市内の小学生を対象に毎年夏休みに募集している「環境絵日記」でこのほど、幸ケ谷小学校(小正和彦校長)の守谷香音(かのん)さん(4年)=写真=の作品『地震がきてもおいしい食事が出来る市』が大賞に選ばれた。
「環境絵日記」は環境問題や環境保全について、絵と文章の組み合わせで自由に表現するもの。同組合では、小学生の頃から環境問題を家族で考え正しい知識や意識を身に付けることを目的に、2000年からコンクールを実施している。今年で16年目を迎える今年度は、「みんなでつくる環境未来都市・横浜」をテーマに、市内の小学生の約13%となる2万3375人の児童が参加した。
自宅でゴミの分別などに取り組み、学校ではヘチマやゴーヤを育てて環境問題について学んでいる守谷さん。担任から吉報を聞いた時の気持ちを「うれしかったけど、まさか自分が選ばれるとは思わなかった」と振り返る。絵を描くのが好きで、コンクールには4回目の参加。「梅干しは、すっぱいからたくさん食べられない。果物ならいいのに」。大賞作品『地震がきてもおいしい食事が出来る市』は、登下校時に見かける梅の木をヒントに、東日本大震災の記憶を辿りながら4日間をかけて描いた作品だ。守谷さんが創造する「環境未来都市・横浜」は、地域全体に果物が植えてあり、いつでも食べられる様子が描かれている。「緑が増えて、多様な生物が住める都市にしたいです」と話していた。
大さん橋で展示・表彰式
同組合は市と共催で11月1日午前11時から午後4時まで、「環境未来都市・環境絵日記展2015」を大さん橋ホールで開催し、603優秀作品の展示と優秀特別賞(21人)の表彰式を行う。
区内からは守谷さんのほか、漆谷歩々さん(三ツ沢小学校6年)の作品『「YOKOHAMA」に住みたい』が横浜市長賞を受賞している。
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