首都高速道路横浜北線「馬場出入口」=鶴見区=のトンネル工事の影響から地盤沈下が発生した問題で、首都高速道路株式会社神奈川建設局は8月27・28日、周辺住民に対し説明会を行った。神奈川区内では、西寺尾第二小を会場に100人以上が参加。これまでの経緯や家屋補償などについて説明を受けた。
馬場出入口トンネル工事に関する住民説明会は、西寺尾第二小のほか菊名小や馬場小でも行われ、松見町4丁目町会や松見西寺尾町内会など、現場近くの7町内・自治会の住民らが参加した。
ひび割れ被害
説明会は、住民の質問に同社が答える形で進んだ。地盤沈下が最初に確認されたのは2015年1月。住民からの情報提供がきっかけで、住宅の塀などにひび割れが見つかり、JR横浜線の擁壁にも数mにわたり亀裂が入っていたという。
原因は、トンネル工事に伴う地下水位の低下。昨年4月に、第三者機関が同工事に起因する可能性がある地盤変動を確認。同社は対策を講じ、現在は収まっているという。地盤沈下の発生エリアは、工事前の地盤調査の対象外だった。
同社はプライバシーの観点から被害状況を明かしていないが、担当者は説明会で「引き続き慎重に工事を進めるとともに、被害の把握に努める」と述べ、相談窓口を設けたことを発表した。一方、説明会に参加した市議は「被害の出ているエリアや件数などを公表しない方針は、裏を返せば調査を依頼しない限り、何もしてくれないことと一緒だ」と指摘している。
問い合わせは同相談窓口【電話】045・439・0764へ。
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