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神奈川区版 公開:2018年1月11日 エリアトップへ

地域の課題解決、協働で 二宮区長、今年の展望を語る

社会

公開:2018年1月11日

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インタビューに答える二宮区長
インタビューに答える二宮区長

 本紙は年頭にあたり、神奈川区の取り組みと今年の展望について、二宮智美区長にインタビューを行った。二宮区長は神奈川区制90周年記念事業などを振り返るとともに、超高齢社会に備え「地域包括ケアシステム神奈川区行動指針」を策定し、在宅医療・介護の連携などに取り組む方針を示した。(聞き手/本紙編集長・藤原裕志)

節目の年に魅力発信

 ――まずは、神奈川区制90周年記念事業を振り返って下さい。

 「横浜銀行アイスアリーナでの羽生結弦選手によるエキシビションとスケート教室、各自治会町内会対抗による氷上綱引き大会などを行った『かめ太郎真夏の氷上カーニバル』、区内で採れる代表的な野菜を活用した『地産地消レシピコンテスト』、『わが町 かながわ とっておき』の人気投票など様々な記念事業を実行委員会などに実施していただきました。お子様からお年寄りまで多くの区民の皆様に神奈川区ならではの魅力を発信することができたと思います。

 また、『かながわワクワク健康フェスタ』では、スポーツドクターでよこはま健康づくり広報大使の中村格子先生による大人のラジオ体操の実技指導など、関係団体による様々な健康づくりへの取組を幅広い世代に伝えることができました。反町公園から三ツ沢公園までのルートを健康みちとして、ウォーキングしやすいように案内板や健康遊具を設置し、そのお披露目として、ウォーキングイベントを実施しました。そのほかにも、介護予防普及啓発講演会や地産地消料理教室などにより記念事業のコンセプトの一つである健康ムーブメントを広げることができました」

安心・安全の取組推進

 ――その他の取り組みについてはいかがでしょうか。

 「地域防災力の強化として、スタンドパイプ式初期消火器具の普及や通電火災を防止するための感震ブレーカーの面的普及、共助の担い手として期待されている中学生の地域防災拠点訓練への参加や防災教育支援を実施しました。

 また、地域が抱える防災上の課題を把握し、その課題に対応する実践的な訓練や減災活動を推進するための『共助推進事業』では、防災マップの作成、安否確認訓練、発電機や投光器を用いた夜間訓練、水道に直結できる簡易水道消火器具を用いた訓練など、昨年までに延べ106の団体に取り組んでいただきました。

 介護予防ボランティアの養成を行い、介護予防出張講座を開催するとともに、商店街等と連携して、認知症の疑いのある高齢者を見かけたら声かけや関係機関へ連絡していただく『見守り協力店』制度をスタートさせました。区内全ての地域ケアプラザ・地域包括支援センターで緊急時や徘徊時に活用する『見守りキーホルダー』も配布するなど、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる取組を進めました」

自分らしく暮らし続けられるまちに

 ――2018年の重点事業について教えて下さい。

 「団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、医療や介護が必要な状況になっても高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるように地域包括ケアシステムの構築に向けた取組を進めるために、『地域包括ケアシステム神奈川区行動指針』を策定し、3月に公表する予定です。この指針を踏まえ、在宅医療・介護の連携、介護予防の推進、多様な主体による高齢者への生活支援、認知症対策などを推進してまいります。

 地域の皆様と策定しました第3期区地域福祉保健計画『かながわ支え愛プラン』は、今年、3年目を迎えます。21地区連合町内会の全てで、地区別計画の推進会議や懇談会を開催していただき、地域での支えあいの取組が進められています。計画の中間地点となる今年は、これまでの取組を振り返り、新たな課題や目標達成に向け、各地域で検討を進めてまいります。

 多くの区民の皆様が防災・減災を自らのことと捉え行動に移せるように、地域の人材を育成しサポートするなど自助・共助による地域防災力の強化を着実に推進します。

 区制90周年を契機に高まった健康ムーブメントをさらに広げ、健康寿命を延ばし元気な神奈川区を目指すとともに、再発見した区の魅力を次世代に伝えていきたいと思います」

地域協働の総合拠点

 ――新年にあたり区民へメッセージをお願いします。

 「区民の皆様に一番身近な行政機関として行政サービスを正確・迅速・丁寧に提供するとともに、地域の皆様と顔の見える関係の中で、地域の身近な課題を一緒に考え、汗を流す協働の取組を進めます。

 自治会町内会をはじめ、多くの区民の皆様に、防災・減災や防犯、高齢者の見守り、子育て支援などの課題に熱心に取り組んでいただいております。こうした地域の活動に寄り添い、地域協働の総合拠点として、その役割をしっかりと担ってまいります。地域の様々な課題やご要望に対して、創意工夫し的確に対応するとともに、関係局との連携・調整を行い、横浜市の強みである区と局の連携を最大限生かした効率的な行政運営に努めます。

 輝かしい区制100周年を迎えられるように、区民の皆様のつながりを育み、安心と温かさを実感できる神奈川区を目指し、区政の充実に取り組んでまいりますので、引き続き、お力添えをよろしくお願いします」

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