区内土橋在住の木工師、柴原勝治さん(53)が2012年度かわさき市美術展の最優秀賞、市長賞を獲得した。
柴原さんの作品は栗の木をつかったテーブル「WAVE-Table(ウェイブ・テーブル)」=写真。確かな木組みの技法と力強いフォルムが審査員全員から評価され受賞した。なお、工芸部門から市長賞が出たのは46回の開催で初という。柴原さんは「最優秀賞をいただけたことで自信になった。自分の作品が評価されて本当に嬉しい」と喜びを語った。
ウェイブ・テーブルの素材は木工師として生きていこうと決めた26年前に飛騨高山で見つけた。「木のことをまだ知らない頃だったが、立派な木材だなと理屈抜きに惹かれた」と柴原さん。樹齢300年を超える木の「存在感」に敬意を表し、加工することをためらってきたという。しかし、今年の正月、改めて木と取り組もうと決断。長年温めてきたデザインで勝負した。作品の巡回先は未定だが、今後は同シリーズを制作し、販売する予定だという。
同展は市内最大の美術展として毎年1回開かれている。46回を数える2012年度は工芸品、書、油彩、彫刻、写真など214作品が寄せられた。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|