川崎市立野川中学校(森島烈校長)の吹奏楽部が、9月9日に千葉県文化会館で開催された第24回東関東吹奏楽コンクール中学校の部A部門(50人以内編成)に出場。初の東関東大会での演奏となったが、堂々たる合奏を披露。銅賞を獲得した。
野川中吹奏楽部は、8年前に現顧問の白井勧也教諭が就任。すぐに市の大会で金賞を獲得し今年で8年連続受賞している。さらに県大会でも一昨年から2年連続で金賞に輝いていたが、東関東への代表には選出されず悔しい思いをしていた。
そこで今年同教諭は、これまでの「基礎の音ができてから合わせる」という指導法を、「それぞれの音ができていない段階でも合わせる」というスタイルに変更。「最初はとにかくひどかったですが、徐々にまとまり、これまで以上の音が奏でられるようになった」(白井教諭)という。結果、県大会3年連続金賞受賞と同時に初の東関東大会切符を手にした。
同大会での演奏を終え部長の鈴木萌那さん(3年)は「現メンバーは当初、歴代と比べてもまとまりがなく、技術も劣っていました。でも全国大会出場を目標に掲げて、みんなで支えあって強い心で厳しい練習を乗り越えて、最後はまとまった演奏ができました。悔いはありません」と笑顔。白井教諭も「野川中の魅力である気持ちのこもった演奏が伝わってきました」と満足気に話す。
地元で引っ張りだこ
同吹奏楽部の実力は、地元では知られており、イベントやお祭り、施設慰問などに引っ張りだこだ。放課後や土日など1カ月に10カ所以上の演奏予定がビッシリ。「祭りで演奏を聴いてファンになり、毎年楽しみ」という町内会の人や「わざわざ来てくれて素晴らしい演奏を聞かせてくれ、本当にありがたい」という高齢者施設の人の声も。
アイドル並みの忙しさにも鈴木さんは、「コンクールよりもお客さんの前で演奏する方が、楽しいしやりがいも感じます。地域の方々にもっともっと喜んでもらいたい」と話していた。
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