宮前区版 掲載号:2018年12月14日号 エリアトップへ

命に寄り添う担い手 不足 自殺防止の電話相談

社会

掲載号:2018年12月14日号

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川崎いのちの電話の相談員
川崎いのちの電話の相談員

 社会福祉法人「川崎いのちの電話」の相談員の募集が始まった。自殺防止のセーフティネットの役を担う大切なボランティア活動だが、相談員の数は減少傾向にある。事務局は「1人でも多くの相談員を増やしたい」と呼び掛ける。

 川崎いのちの電話が開局した1986年。当時の川崎市は中高年層の自殺者数が全国で最悪だった。それから32年、24時間365日、相談員は悩みを抱える人に寄り添い、支え続けている。

 中原区にある事務所では2台の電話が稼働。24時間を5交代で動かすには1日10人、1カ月300人の相談員がいるのが理想という。現在の相談員数は約150人。ピーク時の96年、97年には約240人が在籍していたが減少傾向にある。7割を占める女性が働きに出るなど社会構造の変化などが背景にあるようだ。

 「今日も電話は鳴りやみません」。救いを求めて全国から電話が鳴る。しかし、現体制では1日に応対できるのは30〜35人が限度。つながる確率(着信率)は3〜5%だ。「1人でも多く相談員を増やしたい」と事務局長の有田茂さんは訴える。

「役に立てる」

 今年から相談員を務めているAさん(30代・女性)は、親しい知り合いを自死で失った経験がある。相談員の不足をニュースで知り、応募した。「自分でも役に立てるかもしれない」。

 相談員6年目のBさん(60代・女性)は「やってもいいかな」と軽い気持ちで始めたという。「自分の人生にとって相談員は大きなプラスになった。いろんな方の人生を知り価値観が変わった」。

 川崎いのちの電話は現在、来年度の相談ボランティアを募集している。自殺防止の役を担うため、様々な研修や訓練を経て相談員の認定を受ける必要がある。次の日程の講座を1講座以上受講することも条件。

 【1】1月27日午後1時30分〜、国際交流センター【2】2月7日午後6時45分〜、てくのかわさき【3】2月13日午後6時45分〜、てくのかわさき。各回とも2時間で、受講料は無料(その後の研修は有料)。問い合わせは【電話】044・722・7121。

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