小学校の時の担任、若くてエネルギッシュな熱血教師に憧れて教師を目指した。
「陸上を通して学んだ事を伝えたい」。中学高校で400mと800mに打ち込んだ。「色々な人に支えてもらった。恩返しを子どもたちへ」。
全国のさまざまな種目で、ずっと上位にくいこんできた。U-16世界陸上代表になった教え子もいる。「代々の先生たちが積み上げ、頑張ってくれたから」と謙虚な姿勢を忘れない。同時に中堅として、若手に伝える責任も噛み締める。
チームスローガンは「努力の分しか結果は出ない」。代々受け継がれてきた手作りの横断幕を今も部の誇りと掲げている。
陸上部は男女合わせて70人の大所帯。同校のグラウンドは工事中で、他の部との兼ね合いもある。「走らなくても走れるように、走れない時に何をするか」が問題だ。陸上は個人競技だが、個人とチームの目標立てをし、一人ひとりと向き合い相談し、着実にこなしていく。夏と秋の市大会で男女総合優勝連覇中。「素直で一生懸命な子が多い。教え子に恵まれている」とにっこり。
「立派な大人になってほしい」と礼儀だけでなく、栄養や睡眠、コンディショニングなど「ずっと活きるものを」伝える。「陸上は数字に出るがすぐに結果は出ない。記録を出して陸上を好きでいてほしい」と願いを話す。「教え子が『このメンバーで続けて良かった』と泣きながら話しにきてくれる。生徒が全力だから、自分も気も手も抜けないですよ」と話す言葉は力強い。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|