新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため臨時休校していた川崎市立学校が6月1日、学校を再開した。有馬中学1年生男子は「再開してうれしい。久しぶりなので緊張した」と話した。
再開が決まった市内の各校では、5月下旬から家庭訪問や電話連絡などで子どもたちの状況を把握し、受け入れの準備を進めてきた。6月1日からは分散登校の期間とし、6月15日から通常登校として給食も再開する予定だ。
感染を心配し、子どもを登校させたくないという保護者もいる。こうした場合について市は、「欠席扱いにはせず、家庭学習の課題を提出するなどの柔軟な対応をしたいと考えている」としている。
夏休み短縮等で学習時間確保
3月4日に臨時休業となってから約3カ月。休校長期化は単なる学習の遅れだけでなく、友だちと学び合う機会が無くなるなど、子どもたちの心身の問題も含めたリスクが問題視されていた。
学習時間の補てんについては、夏休みは8月1日〜16日の16日程度、冬休みは12月26日〜1月4日の10日程度と例年より短縮。さらに、夏休み期間中は各校で補修などを実施し、臨時休業による影響を取り戻したい考えだ。また、「オンライン授業」を見据え、当初計画を前倒しして今年度中には市立学校の全ての子どもに1人1台のパソコンを用意して、学習環境を整えていく予定となっている。
学校再開にあたり、福田紀彦市長は「子どもたちの学び保障と感染リスクを最小限に抑えることの両立に向け、最善の選択をしていきたい」とコメントした。
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